しっかり生きる

先日、友達のおばあさんのお葬式に行きました。その友達は高校の時の同級生(高校時代は彼女のお陰で毎日笑い転げて過ごした)で、彼女は小学生の時に母親を亡くし、中学生の時に父親を亡くし、両親ともに1人っ子だったため親戚もおらず、2つ離れた弟とおばあさんと3人で暮らしていました。だから、おばあさんが亡くなった時の「もう家族は弟だけになってしまった」というメールが私は悲しくて悲しくて仕方なくて思わず泣いてしまい、それと同時に、私は彼女の本当の悲しみなんか何もわかっていないだろうに泣くなんて偽善っぽい、と思い、色々考えてしまいました。
高校の時は、定時制高校だったこともあって色々な家庭の事情を抱えた人が多く、片親を亡くしていたりだとか、事情があって一緒に住めなかったりだとか、働きながら家族を支えているだとか、そういう友達がほとんどだったけれど、大学に入ってからは、私も含め友達は(私大だからということもあるでしょうが)あまりにも平凡である程度裕福な家庭で育ってきているので、機会が減ったこともあって「考える」ことを忘れてしまっていたみたいです。それでなくても最近は毎日が楽しすぎたから、自分のことしか考えていなかったし周りが見えていなかったのに。飲み会だの恋だの毎日はしゃいで、私は一体何をしているんだろう、と思った。しっかり生きないと。たった20歳で喪主を務めている彼女を見て、変かもしれないけど、そう思いました。
これから彼女はどうするんだろう。弟さんはどうするんだろう。何か力になれたらいいのだけれど。